@405サウス
405はロスとサンディエゴを結ぶサンディエゴ・フリーウェイの一部で、「フォー・オー・ファイヴ」の呼び名で親しまれている。所によっては現在片側8車線もあるが、交通渋滞でつとに有名だ。この曲を作曲した当時、ジョンは週に4回は405をサンディエゴへとクルマを走らせていたとか。405を爽快に飛ばしていく感じが出ている。昔ネルソン・リドルがTVシリーズのために書いた「ルート66」を連想させてくれる。
Aブルー・イン・グリーン
ジョンが大好きなマイルス・デイヴィスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』(1959年・コロムビア)からの選曲。作曲はもちろんマイルス自身。
Bワン・フォー・ア・フレンド
これもジョンのオリジナルで、ルー・ゲーリック病に襲われた親友のビル・トーブマンに捧げられたナンバー。フルートの奏でるメランコリックな旋律が大変印象的だ。作曲家としてのジョンの実力を証明する1曲。
Cカタリーナ
カタリーナはロングビーチの先にある風光明媚なリゾートの島で、ここでしばしば演奏してきたジョンのオリジナル曲だが、どこか東洋的な響きがある。カタリーナといえば、ハリウッドのサンセット大通りに面したビルの一角に同じ名前のジャズ・クラブ(レストラン&バー)があるが、そちらはオーナーの名前からとったとか。
Dアプシデイジアム
タイトルは、赤ん坊を抱き上げる時の掛け声「高い高い=upsy-daisy」から来ている。ジョンがR・オコンネルと共作したオリジナルで、1979年に初レコーディングを行い、以来重要なレパートリーになっている愛らしい、しかし哀愁を帯びたメロディアスな曲。
Eシークレット・ラヴ
1953年のミュージカル映画『カラミティー・ジェーン』の主題歌で、ドリス・デイが歌ってアカデミー主題歌賞を受賞した。作曲はサミー・フェイン。ドリス・デイの歌をラジオで聴いて気に入り、レコーディングしたという。
F枯葉
1947年にジャック・プレヴェールが作詞、ジョセフ・コスマが作曲したシャンソンで、ジョニー・マーサーが1950年に英詞を書き、アメリカにも広まった。ジャズ・ミュージシャンも積極的に取り上げてきたが、本トラックはビル・エヴァンスがジェレミー・スタイグ(fl)と再演した『ホワッツ・ニュー』(1969年・ヴァーヴ)収録のレコードを想起させる。
G風にまかせて
1960年にウェストコーストのピアニスト、ヴィンス・ガラルディが発表した作品で、1962年にレコーディングされたヴァンス自身のファンタジー盤がビルボード・チャートの22位にランクされ、グラミー賞のオリジナル・ジャズ作曲賞を受賞している。クインシー・ジョーンズがアルバム『クインシー・ジョーンズ・プレイズ・ヒップ・ヒッツ』(1963年・マーキュリー)で、ジョージ・ベンソンが『グッド・キング・バッド』(1975年・コロムビア)でとり上げた。
Hソング・フォー・マイ・ファーザー
ホレス・シルヴァーが同名のアルバム(1963年・ブルーノート)で発表したファンキーな名曲。ジョンは、ホレスとはまったく違う、明るく透明感のある色彩感覚で演奏している。