『いそしぎ(+1 with イーデン・アトウッド』/The Shadow of Your Smile (+ 1 with Eden Atwood)/The David Morgenroth Trio

フランク・シナトラ Frank Sinatra SSJ Presents CD

sinatra society of japan

Frank Sinatra フランク・シナトラ

スタンダード・ヴォーカル、ジャズ・ヴォーカルのトップ・スター=フランク・ シナトラ。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン(Sinatra Society of Japan)は、 1981年12月13日、
シナトラの67歳の誕生日の前日、 つまりアメリカ時間で当日に、 熱心なシナトラ・ファン4人によって設立されました。

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TOPSinatra Society of Japan presents新録音シリーズ>『いそしぎ(+1 with イーデン・アトウッド)』/ザ・デイヴィッド・モーゲンロス・トリオ

いそしぎ
(+1 with イーデン・アトウッド
』/
ザ・デイヴィッド・モーゲンロス・トリオ
The Shadow of Your Smile
(+1 with Eden Atwood)/
The David Morgenroth Trio
\2800 (XQAM-1516) 原盤:Lolorei

録音:2010年6月12 & 13日/6月15日

 
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   『アローン・ウィズ・デューク』で日本デビューを飾り、俄然注目をあびたデイヴィッド・モーゲンロス(p)によるソングライター・シリーズの第二弾はジョニー・マンデル作品集。歌姫イーデン・アトウッドが「いそしぎ」に友情出演。
 


1. Close Enough for Love/クロース・イナフ・フォー・ラヴ >>試聴
2. The Shadow of Your Smile/いそしぎ>>試聴
3. Where Do You Start?/ ホエア・ドュ・ユー・スタート?>>試聴
4. Emily/エミリー>>試聴
5. Don't Look Back/ドント・ルック・バック>>試聴
6. Song from "M*A*S*H" (Suicide Is Painless)/『M*A*S*H』のテーマ>>試聴
7. The Shining Sea/ザ・シャイニング・シー>>試聴
8. A Time for Love/ア・タイム・フォー・ラヴ>>試聴
9. I've Been Around/アイヴ・ビーン・アラウンド>>試聴
10. Little Did I Dream/リトル・ディド・アイ・ドリーム>>試聴
11. Vacation From the Blues (Theme from "I Want to Live")/ヴァケーション・フロム・ザ・ブルース>>試聴
12 . Take Me Home/テーク・ミー・ホーム>>試聴
13 . The Shadow of Your Smile/いそしぎ>>試聴
 

デイヴィッド・モーゲンロスの最新録音

 デイヴィッド・モーゲンロスはわが国において昨年の8月まで、限りなく100%無名のピアニストだった。8月にSSJからリリースされたイーデン・アトウッド5年ぶりの新作そして初の国内盤である『ターン・ミー・ルース』(XQAM-1512)は大きな話題となり大ヒットを記録したが、同時にピアノとアレンジを担当したデイヴィッドの斬新なプレイとクリエイティヴな編曲にも注目が集まった。11月には日本でのデビュー・アルバム『アローン・ウィズ・デューク』(SSJXQAM-1513)が発表され、直後にイーデンの伴奏者として初来日を果たし、各地でその瑞々しいピアニズムを披露して知名度と評価を高め、確実にファンの数をふやしてきた。  そして、今年の5月にレコーディングしたのが本作ジョニー・マンデル作品集である。マンデルは、アカデミー主題歌受賞曲「いそしぎ」を筆頭に「エミリー」「ア・タイム・フォー・ラヴ」「ザ・シャイニング・シー」「クロース・イナフ・フォー・ラヴ」ほか、映画音楽を中心に幾多の素晴らしい曲で世界中を魅了してきた。彼にトリビュートした代表的なアルバムを挙げるならヴォーカル作品ではスー・レイニーの『クワイエトリー・ゼア』とピンキー・ウィンターズの『いそしぎ』(SSJ YKCJ-307・廃盤)、インストではズート・シムスの『クワイエトリー・ゼア』やデイヴィッドの恩師でもあるフレッド・ハーシュによる『アイ・ネヴァー・トールド・ユー』あたりだが、意外なことに優れた作品数と名声に比して、マンデルへのトリビュート・アルバムはきわめて少ないことに気づく。アルバムの中に1曲、2曲忍び込ませるミュージシャンは多いから、マンデルの曲がジャズにしにくい、あるいは魅力がないということではなかろう。

本作品の意図

 デイヴィッドの前作はデューク・エリントンに挑戦したソロ・アルバムだったが、今回はピアノ・トリオというオーソドックスなフォーマットを採用している。レコーディングにいたる経緯をデイヴィッドに聞いてみた。

Q:ジョニー・マンデル・トリビュートを吹き込むことになった経緯は?
A:私の恩師でもあるフレッド・ハーシュが1994年に録音したジョニー・マンデルの作品集にずっと魅せられてきました。マンデルの作品はどれもメロディーが綺麗で、それを起点にいろいろな方向に演奏を発展させることが可能です。にもかかわらず、マンデルの作品に集中的に挑戦したミュージシャンはそれほど多くありません。逆にいえば、手垢がついていないだけ自由な発想で演奏できると考えたのです。

Q:今回はトリオによる演奏ですね。 A:それにはいくつか理由があります。まず、前回がピアノ・ソロだったことから、次はトリオと思っていました。さらに、フレッドのマンデル集がソロ・ピアノだったことです。彼とは違うアプローチをとりたかったのです。そして、ジョー・ラバーベラ(ds)とクリス・コランジェロ(b)を知っていたことです。彼らとは去年イーデンのアルバム(『ターン・ミー・ルース』)で共演しましたが、本当に頼りになるミュージシャンたちです。

Q:作品へのアプローチにあたってのポイントは?
A: まずメロディーありきだと思います。ハーモニーやリズムがどうあろうとも、メロディーの美しさが曲の原点です。メロディーからアイディアを発展させ、終始一貫性のあるアドリブを心がけています。その点でマンデルの作品はメロディーの宝庫です。彼の曲には美しいバラードがたくさんありますが、バラードばかり並ぶのはどうかと考え、思い切ってアップテンポにした曲もあります。

Q:イーデンが1曲参加していますね。
A:イーデンとはここ何年かずっと共演してきましたし、昨年は日本ツアーもしました。ツアー中に「いそしぎ」を歌ってくれるよう頼んだところ、即座にOKをくれました。トリオでは原曲から離れたアプローチをとっていますが、イーデンは原曲の味を活かしてバラードで歌っています。イーデンはこのアルバムをいっそう意義あるものにしてくれました。感謝しています。

 デイヴィッド・モーゲンロス 1961年11月16日モンタナ州のミズーラ生まれ。音楽教育で有名なノース・テキサス州立大学でクラシックとジャズ・ピアノの学位を取得し、ダラス、フェニックス、サンフランシスコ等で経験をつんだあとの6年間ニューヨークでクラシック・ピアノ教育の第一人者ソフィア・ロゾフやジャズ・ピアニストのフレッド・ハーシュ、リッチー・バイラークに師事する傍ら、クラシックの室内楽からジャズまで多岐にわたるアーティストとの共演を通して研鑽に励み自己のスタイルを確立した。 1998年にクリス・ポッター(sax)と共演したデビュー・アルバム "Radiance" を発表し、『ジャズ・ニュース』誌で「知性と明確なコンセプト、そして光輝くがごときエレガンスをもったピアニスト。尽きることのない革新性と独創性を備えている」と極めて高い評価を得た。 11年ぶりに発表した意欲作『アローン・ウィズ・デューク』はわが国のジャズ専門誌や識者から高い評価を獲得すると同時に、ジャズ・ファンの間で一気に要マークのピアニストとなった。

ジョニー・マンデル

 1925年11月23日ニューヨーク生まれだから、今年85歳になる。トランペットとトロンボーンを習得し、ジョー・ヴェヌーティのバンドを皮切りに、アーティ・ショウ、ジミー・ドーシー、バディ・リッチ、カウント・ベイシー等々、錚々たるビッグバンドに在籍。1954年にロサンゼルスに落ち着いて作曲・編曲に専念し、映画『私は死にたくない』(1958)のスコアでスポットライトを浴び、映画『いそしぎ』(1965)のテーマ曲がアカデミー主題歌賞を受賞したことで、世界的な名声をつかんだ。 1960年フランク・シナトラのアルバム『リンガ・ディン・ディン』のアレンジャーに指名されたこともキャリア・アップに大きく繋がり、トニー・ベネットやペギー・リー、メル・トーメ、アニタ・オデイ、シャーリー・ホーン、ナタリー・コール、ダイアナ・クラール、マイケル・ファインスタインからも編曲を委嘱され、2009年にはダイアナ・クラールがプロデュースしたバーブラ・ストライザンドのアルバム『ラヴ・イズ・ジ・アンサー』の編曲と指揮を引き受けたが、バーブラがスタジオでたびたびアレンジの変更を指示するので、温厚なマンデルもさすがに「この場でそんなことをするには私は歳をとり過ぎたし、オカネもありすぎるのだよ」とオカンムリだったとか。

曲目紹介

@クロース・イナフ・フォー・ラヴ(作詞:ポール・ウィリアムズ
 ダスティン・ホフマンとヴァネッサ・レッドグレイヴが主演した1979年公開のミステリー映画『アガサ 愛の失踪事件』のクロージング・タイトルに使われた。出版は1978年。シャーリー・ホーンやトニー・ベネットなどの名唱があるが、デイヴィッドはリズミックなアプローチで新たな魅力を引き出している。

Aいそしぎ(作詞:ポール・フランシス・ウェブスター)
 エリザベス・テイラーとリチャード・バートンが主演した『いそしぎ』のテーマ曲で、アカデミー主題歌賞を受賞した。デイヴィッドはビートを強調して、イマジナティヴな展開を見せる。

Bホエア・ドゥ・ユー・スタート?(作詞:アラン&マリリン・バーグマン)
 感傷的な1988年の作品。初レコーディングはマイケル・ファインスタインだった。トリオは意表をついたアップテンポの演奏でホットにスイングする。

Cエミリー(作詞:ジョニー・マーサー)
ジュリー・アンドリュースとジェームス・ガーナーが主演した1964年の映画『卑怯者の勲章』のテーマ曲で、ふたりのジョニーによる唯一のコラボレーション。ジャズ・ワルツによる、格調高くも闊達な好プレイとなった。

Dドント・ルック・バック(作詞:K・ローレンス・ダンハム)
 友人でもあるシンガーのデイヴッド・アレンのために書いた1978年のナンバーで、アレンは同名のアルバム(ザナドゥー)に吹き込んでいる。

E『M*A*S*H』のテーマ(作詞:マイク・アルトマン)
 1970年の同名映画の主題歌で、別名「スーアサイド・イズ・ペインレス」。監督ロバート・アルトマンの息子マイクが作詞。タイトルとは裏腹に甘美なメロディーを持った佳曲だ。

Fザ・シャイニング・シー(作詞:ペギー・リー)
 米ソの冷戦を背景にした1966年のコメディ映画『アメリカ上陸作戦』のテーマだが、大変ポエティックなメロディー・ラインを持っている。芯の太いコランジェロのベース・ソロが快調だ。

Gア・タイム・フォー・ラヴ(作詞:ポール・フランシス・ウェブスター)
 ジャネット・リー主演1966年のサスペンス映画『殺しの逢びき』のテーマ曲で、「いそしぎ」と同じくポール・フランシス・ウェブスターが歌詞を書き、アカデミー主題歌賞にノミネートされたが、2年連続受賞は叶わなかった。デイヴィッドは素直にメロディーを歌わせている。

Hアイヴ・ビーン・アラウンド(作詞:アラン&マリリン・バーグマン)
 1995年に書かれた比較的新しい作品。リラックスした小粋なスウィング感が快い。

Iリトル・ディド・アイ・ドリーム(作詞:デイヴ・フリシュバーグ)
 スタン・ゲッツも1950年に吹き込んでいる「ハーシー・バー」に歌詞をつけたもの。デイヴィッドのトリオは原曲のもつヒップな雰囲気をよく再現している。

Jヴァケーション・フロム・ザ・ブルース(作詞:アーサー・ハミルトン)
 ジャジーなスコアでマンデルが映画作曲家として認められるきっかけとなったスーザン・ヘイワード主演『私は死にたくない』のテーマで、無実の死刑囚に扮したヘイワードはアカデミー主演女優賞を受賞した。

Kテイク・ミー・ホーム(作詞:アラン&マリリン・バーグマン)
 ヴェラ・マイルズ主演1972年の西部劇『モリー・アンド・ローリス・ジョン』(日本劇場未公開)からのスコアで、出版は1973年。のちにバーグマン夫妻が歌詞を書き、1986年にスー・レイニーも吹き込んでいる。

Lいそしぎ(作詞:ポール・フランシス・ウェブスター) *日本盤のみの収録
 ジャジーにそして変化に富んだ演奏が繰り広げられてきたアルバムは、イーデン・アトウッドのしっとりとしたヴォーカルで幕を閉じる。このトラックのみ2010年6月15日の録音で、ドラムスはジャック・ジョーンズのレギュラーをつとめる南アフリカ出身のケンドール・ケイ。

パーソネル:
  デイヴィッド・モーゲンロス(p, arr)
  クリス・コランジェロ(b) except on 13
  ジョー・ラバーベラ(ds) exept on 13
  ケンドール・ケイ(ds) 13 only
  イーデン・アトウッド(vo) 13 only

録音:
  2010年5月12・13日
  2010年6月15日 13 only
  Umbrella Media, Chatsworth, CA

レコーディング&マスタリング・エンジニア:
  アンディ・ウォーターマン

 

2010年7月5日 三具保夫
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