@アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキンコール・ポーターおなじみの作品。ミュージカル映画『踊るアメリカ艦隊』(1936)でヴァージニア・ブルースが歌い、アカデミー主題歌賞にノミネートされた。バディの歌は、フレージングや歌詞の崩し方変え方に、この曲最高の解釈者フランク・シナトラの影響が色濃く感じられる。
Aトゥー・オブ・ア・カインドジョニー・マーサー作詞、ボビー・ダーリン作曲の同名異曲があるが、本作はバディとアルバムの編曲と指揮を担当しているアルフ・クローゼンによる共同作品。
Bエヴリタイム・ウィー・セイ・グッドバイこれもコール・ポーターの曲。1944年のレヴュー『セヴン・ライヴリー・アーツ』で紹介された。バディは大きな構えでじっくりと歌っている。こういった曲をしみじみと歌った時のバディは本当にうまい。
Cザ・マジック・オブ・イット・オールアルフ・クローゼンが作った器楽曲。バディは1989年のアルバム『ムーヴィン・オン』(USA)でも、クローゼンが作った「レガシー」(作詞はトミー・ウルフ)を歌っている。
Dバディ・アンド・ソウルエドワード・ヘイマン、ロバート・サワー、フランク・イートンが作詞、ジョニー・グリーンが作曲した1930年の歌で、レヴュー『スリーズ・ア・クラウド』で紹介された。このアルバムに収められている1992年の録音@〜J中、CD『ラウンド・ミッドナイト』に収録されなかったナンバー。
Eマディーズ・ブルースこれもアルフ・クローゼンの作品。このトラックには出てこないが、グローバー・ワシントン・ジュニアの録音がアルバム『ストロベリー・ムーン』(Columbia)に入っている。
Fノーバディ・ノウズ・ユーかなり現代的な感覚で歌っているが、ヴォードヴィルのジミー・コックスが1923年に発表したブルースで、1929年にベッシー・スミスのコロンビア盤が大ヒットした。バディは1964年のアルバム『バディ・グレコ・オン・ステージ!』(Epic)で歌っていたが、かなり雰囲気は違う。
Gグッド・バディーズこれも、TVや映画音楽のコンポーザー/バンドリーダーとして活躍しているアルフ・クローゼンの作品。
Hラウンド・ミッドナイト1944年にクーティー・ウィリアムズとセロニアス・モンクが書いたメロディー「ラウンド・アバウウト・ミッドナイト」に、バーニー・ハニゲンが歌詞をつけ「ラウンド・ミッドナイト」となった。難曲のひとつだが、真正面から歌うバディの歌唱力を証明する1曲だ。
Iラヴィング・ハーこれまたアルフ・クローゼンのインスト曲。ジャック・シェルドンを始め、いい味のソロが続く。
Jパッシング・パステルズこちらは、バディがロニー・グラハムと書いた曲。バディは1963年のアルバム『ソフト・アンド・ジェントル』(Epic)や『マッカーサー・パーク』(Celebrity)でも歌っていた。お気に入りのナンバーなのだろう。
Kビウィッチト1941年にロレンツ・ハートが作詞、リチャード・ロジャースが作曲して、ブロードウェイ・ミュージカル『パル・ジョーイ』で紹介され、1957年の映画化『夜の豹』では、フランク・シナトラとリタ・ヘイワース(ジョー・アン・グリアが吹き替え)が歌った。バディは『ソフト・アンド・ジェントル』でも歌っていた。
Lアイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン(別ヴァージョン)最後はふたたび、冒頭と同じコール・ポーター・ナンバーだが、アップテンポでもアレンジは違う。2つのヴァージョンは10年の隔たりがあるが、歌の強さには全く衰えがない。冒頭で、ディジー・ガレスピーが書いた「マンテカ」が引用される。